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1986 年度 実績報告書

多孔性ブロック共重合体膜の設計とその新規透過濃縮システムへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 61550675
研究機関名古屋大学

研究代表者

橋本 和彦  名大, 農学部, 助手 (20023484)

研究分担者 住友 宏  名古屋大学, 農学部, 教授 (70023372)
キーワード濃縮 / タンパク質 / 促進透過 / 多孔膜 / ブロック共重合体 / ポリアミド / ポリオキシエチレン / 吸着
研究概要

水中に溶解している糖やタンパク質を濃縮単離する方法として限外濾過が有効であるが、この方法では数気圧程度の加圧を駆動力とする膜透過により、大量の水を系外へ除去する必要がある。本研究では高分子量球状溶質の希薄水溶液から溶質を膜に選択吸着させ、これに圧力をかけてその濃縮液を透過させるという、新しい省エネルギー型の分離濃縮システムを試みた。
まず平均分子量の異なる6種のポリオキシエチレングリコール(Mn,1030〜19000)とトリレン-2,4-ジイソシアナートとから、両末端にイソシアナート基をもつポリオキシエチレン【1!〜】を合成した。【1!〜】を活性化剤に用いて双環オキサラクタム【2!〜】のアニオン重合を行い、ポリアミド鎖【3!〜】(A)とポリオキシエチレン鎖(B)とから成るABA型ブロック共重合体【4!〜】を合成した。ブロック共重合体【4!〜】とポリオキシエチレングリコールとを混合したクロロホルム-メタノール(10:1)溶液から成膜して、ミクロ相分離構造を形成させた。その後膜中のポリオキシエチレングリコールを水中に溶出除去することにより、多孔性のブロック共重合体膜を得た。得られた多孔性ブロック共重合体膜を限外濾過装置に装着し、25℃、1〜3kg/【cm^2】で種々のタンパク質水溶液の透過実験を行ったところ、ミオグロビンおよびチトクロムCの場合に、透過液の濃度が供給液のそれよりはるかに高くなった。今後、この特異な透過濃縮現象に及ぼす、多孔膜の調製条件や透過実験条件の影響を詳しく調べて機能発現の機構を明確にする予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 橋本和彦: Polymer Journal. 【19!_】. 249-256 (1987)

  • [文献書誌] 橋本和彦: Polymer Journal.

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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