• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1987 年度 実績報告書

植物寄生性及び捕食性ダニ類の分類

研究課題

研究課題/領域番号 61560054
研究機関鳥取大学

研究代表者

江原 昭三  鳥取大学, 教育学部, 教授 (80031904)

キーワードハダニ / 植物寄生性ダニ類 / 分類 / 同定 / 新種 / 交尾器 / 夏型雌 / カエデ
研究概要

北日本でカエデの葉裏に寄生・加害するハダニの2種を新種として記載した. ヒメカエデハダニEotetranychus spectabilis EharaとオオカエデハダニE.dissectus Eharaがこれで, 両種とも北海道と青森県から知られる赤色種である. Eotetranychus属の日本産既知13種の夏型雌は, スミスハダニE.smithi Pritchard et Baker(赤色)を除き, 淡黄〜淡黄緑色であるから, この2新種は色彩の点で少数派に属する.
ヒメカエデハダニの雌:体長385μm, 皮膚条線は内仙毛の後方て逆V字状に走る. 生殖口蓋は横走する条線をもち, 生殖口蓋のすぐ前の領域は縦走する条線を有する. 触肢の端感覚体(出糸突起)は, 長さが幅の2倍に満たない. 第1脚〓節は二重毛の後方に5通常毛と1ソレニジオンを有し, 同脚脛節は9通常毛と1ソレニジオンをもつ. 第2脚〓節は二重毛の後方に3通常毛と1ソレニジオンをそなえ, 同脚脛節は8通常毛をもつ.
ヒメカエデハダニの雄:体長330μm, 交尾器は後方でほぼ直角に下向している. 第1脚〓節は二重毛の後方に4通常毛と3ソレニジオンをもち, 同脚脛節は9通常毛と4ソレニジオンを有する. 第2脚〓節は二重毛の後方に3通常毛と1ソレニジオンをもち, 同脚脛節は8通常毛を付属する.
オオカエデハダニは, ヒメカエデハダニよりもはるかに大形で, 体長は雌520μm, 雄430μm. 雄:後体部の背正中域の皮膚条線は, すべて横走する. 生殖口蓋は, 前部に縦条, 後部に横条をもち, 生殖口蓋のすぐ前の領域は縦条を有する. 触肢の端感覚体は長さと幅がほぼ同様である. 雄:交尾器は後方に向かい次第に細くなるが, 曲がることなく直走する. 第1・2脚の爪間体は4裂している. なお, 雌雄とも脚の毛の配列は, ヒメカエデハダニとほぼ同じである.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ehara, Shozo: Appl. Ent. Zool.22. 624-629 (1987)

URL: 

公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi