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1987 年度 実績報告書

駿河湾産深海性軟骨魚類, 主としてラブカの生態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61560222
研究機関東海大学

研究代表者

鈴木 克美  東海大学, 海洋研究所, 教授 (30102859)

研究分担者 西 源二郎  東海大学, 海洋研究所, 講師 (20102858)
田中 彰  東海大学, 海洋学部, 講師 (90138636)
久保田 正  東海大学, 海洋学部, 教授 (50055977)
キーワードラブカ / 深海性軟骨魚類 / 駿河湾 / 深海ザメの生態
研究概要

前年度に引き続き, 由比漁協, 大井川漁協, および蒲原, 焼津の底刺網漁業者に依頼して, 混獲されたラブカの収集と, 6回の調査操業(昭和63年2〜3月)を行った. 昭和62年10月には, 倒壊大学調査実習船による底立延縄調査を1回実施した.
1.昭和624月に5尾, 6月に1尾, 7月に8尾, 10月に2尾, 12月に4尾, 昭和63年2月に1尾, 合計21尾のラブカを入手した.
2.今までに採集された雄119尾, 雌101尾を調査した結果, 雄はT.L110cm, 雌はT.L140cm前後で性成熟すると考えられる.
3.卵巣卵は, 卵の発達に伴いその数を減少し, 卵重量200〜300gで5〜7個排卵すると考えられる.
4.肝臓重量は, 卵巣卵が200g以下の時に最も重くなり, その後, 卵の発達, 排卵, 胎仔の成長に伴い減少した.
5.全長70〜80mmまでの胎仔は卵殻膜に包まれており, その後, 膜は外れた. TL300mm以上の胎仔は, 成長に伴いその重量を急激に増した.
6.胎仔の全長に対する各部位の割合, 相対成長において, 頭部はT.L100〜200mmで, 胴部はT.L200〜300mmで変曲点がみられた.
7.胎仔の骨格はT.L70〜100mmで, 歯は焼く200mm(T.L)で, 鱗は約270mm(T.L)で形成が認められた.
8.昭和62年7月8日, 直径1.65m, 長さ6.1mの加圧水槽にタロウザメT.L100cmを収容し, 飼育実験を行った. 14:45に加圧を開始し, 1.5:04に45気圧に達した. この時, サメは開始時と同様, 肝臓部位を上にし, 反転して水面に浮いていたが, 15:10に水面から水槽中層付近に降下し, この状態が減圧を開始する15:40まで30分間続いた. 29.5気圧まで減圧すると, 再び水面付近へ浮上した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 久保田正.鈴木克美.田中彰.塩原美〓: 東海大学海洋研究所研究報告. 9. (1988)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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