• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1986 年度 実績報告書

感潮河川の混合拡散機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 61560269
研究機関愛媛大学

研究代表者

大橋 行三  愛媛大, 農学部, 教授 (10036296)

研究分担者 戒能 治  愛媛大学, 農学部, 助手 (30112254)
キーワード感潮密度流 / 混合拡散機構 / 3成層モデル / 連行係数 / 数値シミュレーション / 現地観測値
研究概要

1.感潮域における現地観測:観測手法は平均水理量法(流速,電導度,水温)と変動流速法とを用い、特に、後者は電磁流速計とその処理システムを購入して乱流計測を可能にした。前者の成果はこれまでの実績値と併せて可成の好結果が得られ、後述の如く発表した。しかし、後者の観測結果には測定上の誤差が含まれており、これらの原因となる現地観測用支持枠等の改良が必要であり、本年度は各ケースの予備観測としての成果が得られた。従って、次年度の本観測が十分に準備できた。
2.観測値の解析検討:潮汐変動に基づく連続的,かつ多段的な混合拡散現象を解析するためには、淡水と海水との二層のみでなく、それらの中間に形成される混合層を計量把握する必要がある。そこで、玉井が提案した3成層モデルを適用して各層の密度,流速,層厚さを経時的ループ形状に描き、それらの特性が極めて明確に表示可能なことを発表した。次に3成層の二つの界面における混合機構を捉える一方法として、各界面における連行係数を観測値に基づいて計量し、各値が無次元係数の岩崎数やリチャードソン数と良好な関数関係を保つことを見出した。つまり、一種の界面抵抗則の関数形が具体的に求められた。これらの成果は、次の数値解析における各パラメータの選定に極めて有用であり、混合過程の機構解析に極めて貴重な資料として活用できる。
3.感潮非定常密度流の解析:鉛直2次元非定常密度流の数値解析プログラムを作成し、各種のキャリブレーションを試み、一応の見通しを得た。今後は、肱川の観測値との対応によるバリフィケーションを試みる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大橋行三: 土木学会第31回水理講演会論文集. 31. 539-544 (1987)

URL: 

公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi