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1986 年度 実績報告書

農産物の加工および利用効率の向上を目的とした凍結粉砕システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 61560282
研究機関九州大学

研究代表者

内田 進  九大, 農学部, 助手 (00038275)

研究分担者 村田 敏  九州大学, 農学部, 助教授 (30038187)
石橋 貞人  九州大学, 農学部, 教授 (50041588)
キーワード凍結粉砕 / 農産物 / 温度制御
研究概要

急速凍結装置を試作するとともに、購入したパソコンで今まで以上に精密にかつ省エネルギタイプの温度制御システムを開発し、産物を-20℃から-150℃まで任意の温度に冷凍し、その産物の粉砕性を計測した。
1.急速凍結装置の試作 現在実用的な凍結装置に用いられている液体膨張式温度制御に変えて、液体窒素による急速冷凍装置(-150℃)を試作した。
2.温度制御システムの開発 購入したパソコンにADコンバータならびにDIOポート(8ch)を接続し、窒素ガスの流量を4つに分岐し、各点にフローメータおよび電磁バルブを取り付け、4点の流量比を1:2:4:8となるように調節し、32段階の流量調節を可能にした。設定温度と急速冷凍装置の庫内温度の差が32℃以内になると、最適な液体窒素噴霧量をパソコンで算出し、自動的に冷凍庫内温度を0.2℃以内まで精密制御するシステムを試作した。
3.低温下における微粉砕機の粉砕特性 農産物の低温粉砕は産物自体の発熱を抑制するのみでなく、含水率が高く、常温で粉砕し難い材量の微粉砕も可能にするもので、温度制御が可能な試作急速凍結装置で、直接液体窒素に浸積して、凍結した場合の産物の粉砕性を調べ、品質を分析中である。
今後は、粉砕機のエネルギ効率は1%以下と言われているように極めて低い効率となっているので、この効率を高めるために粉砕機の粉砕刃の形状を変えて粉砕機の所要動力を測定し、より省エネルギな粉砕刃を検討する。さらに前年度計測した産物の冷凍温度および凍結速度に対する粉砕性から材料の分離の可能性についても検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 内田進,石橋貞人: 第49回九州農業研究発表会. 49. 61 (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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