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1986 年度 実績報告書

顕微操作および細胞融合による家畜および実験動物卵胞卵の改良について

研究課題

研究課題/領域番号 61560305
研究機関京都大学

研究代表者

佐藤 英明  京大, 農学部, 助手 (80093243)

キーワード卵胞卵 / 卵子成熟 / 卵子成熟調節因子 / 卵子退行 / 卵子退行遅延因子
研究概要

1.卵胞卵の効率的分離法について
ウシ卵巣をワーリングブレンダーで破砕し、細胞分別フィルターを通すことにより1個の卵巣から100個ほどの卵胞卵を得る方法を考案するとともに、培養液の組成を改良することにより、発育完了卵のみならず発育途上卵も体外で成熟させうることを明らかにした。
2.ウシ卵胞卵の成熟能の改良について
(1)卵子成熟調節因子を高速液体クロマトグラフィーで単離したが、逆相系のカラムを使用すると生理活性の急激な低下が認められたので、イオン交換などを主体とする精製法を考案し、生理活性の低下を防ぐ方法を明らかにした。
(2)電気的方法により卵子の融合を試み、申請者の考案したチャンバー内で卵子と卵丘細胞、卵子と卵子の接着を誘起することに成功したが、細胞膜の融合は誘起できなかった。不成功の原因は融合操作中浮遊液の温度が上昇すすことに原因すると考えられたので操作中卵子を入れておくチャンバーの改良を試みている。
3.卵子退行遅延因子
体外で成熟した卵子をその後継続的に培養すると細胞融解などの退行像が観察される。このような退行はCAMPにより促進されることを認めるとともにウシ卵胞液に卵子退行を抑制する作用のあることを明らかにした。また卵子退行遅延因子とも呼ぶべき活性物質を卵胞液から分離し、酸性ムコ多糖の一種であることを示した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] E.Sato: Gamete Research. 13. 115-124 (1986)

  • [文献書誌] 佐藤英明: 畜産の研究. 41. 359-365 (1987)

  • [文献書誌] 佐藤英明: 日本畜産学会報. 57. 801-807 (1986)

  • [文献書誌] E.Sato: International Review of Cytology. 106. 1-33 (1987)

  • [文献書誌] E.Sato: Biology of Reproduction. (1987)

  • [文献書誌] E.Sato: Poultry Science. (1987)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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