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1986 年度 実績報告書

反芻家畜の膵臓外分泌刺激物質としての短鎖脂肪酸の生理的役割

研究課題

研究課題/領域番号 61560314
研究機関酪農学園大学

研究代表者

加藤 清雄  酪農大, 酪農学部, 講師 (00112574)

キーワードめん羊 / 膵外分泌 / 血漿短鎖脂肪酸
研究概要

報告者は麻酔下のめん羊において、酢酸,プロピオン酸,酪酸などの短鎖脂肪酸(SCFA)を静脈内に投与すると膵外分泌が刺激されることを見出し、さらに、この効果は無麻酔のめん羊においても同様に認められ、また炭素数の多いカプロン酸やカプリル酸でも効果があることを観察している。しかし、この反芻動物に特異的なSCFAによる膵外分泌刺激効果が生理的に役割を果しているのか、また、その生理的意義は何かと言った点は今なお不明である。本課題は、生理的条件下で血中のSCFA濃度がどの程度変化するかを明らかにし、その生理的変動範囲内で血中SCFA濃度を人為的に変化させ、生理的血中濃度で膵外分泌刺激効果を有するか否かを明らかにしようとしたものである。
1.採食前8.1ml/30minであった膵液流量は採食により10.9ml/30minと増加し、蛋白放出量は430から552mg/30minと、アミラーゼ放出量も5230から6935unit/30minと増加した。同時にSCFA測定のため血液を採取した。
2.42時間以上絶食させ、ルーメン発酵が低下した状態で静脈内に酢酸ナトリウムを2時間にわたり注入し、膵外分泌に及ぼす影響を検索した。注入量はルーメン内での日生産量から、血中に吸収される量を約50μmol/Kg・minと算出し、これを基準として12.5,25,50および75μmol/Kg・minとした。膵液流量はそれぞれの投与量において注入期間中の0.82,5.82,8.58および12.94mlと投与量依存性に増加し、蛋白放出量も78.7,294.3,460.7および596.1mgと投与量依存性に増加した。同時にSCFA測定のため血液を採取した。
3.ガスクロマトグラフにおいてヘッドスペース法を用いることにより血漿SCFAをより正確に、より簡単に測定することを目指して種々の測定条件について検討したが、各種SCFAの分離がまだ不十分であり、またサンプル量,温度設定など検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 加藤清雄: 日本畜産学会報.

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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