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1986 年度 実績報告書

精上皮のin vivo およびin vitroにおける形態分化

研究課題

研究課題/領域番号 61570004
研究機関千葉大学

研究代表者

永野 俊雄  千葉大, 医学部, 教授 (60009082)

研究分担者 前川 真見子  千葉大学, 医学部, 助手 (20181571)
外山 芳郎  千葉大学, 医学部, 講師 (70009637)
豊田 二美枝  千葉大学, 医学部, 助教授 (60009751)
キーワードセルトリ細胞 / 精祖細胞のin vitroの分化 / セルトリ細胞間結合装置 / 精巣間質細胞 / 精子成熟 / 精細管培養
研究概要

マウスの実験的停留精巣を作り1ケ月以上おくと、精細管はセルトリ細胞と精祖細胞を含む。この精細管を培養して経時的に切片法,凍結割断レプリカ法でしらべた。その計果、精祖細胞は第一次精母細胞の減数分裂の厚糸期まで分化するがそれ以後は変性する。一方セルトリ細胞は、その結合装置を維持している。セルトリ細胞の細胞質は、小胞体,糸粒体,ゴルヂ装置等の細胞小器官はin vitroで2-3週間はその形態は変化しないが、除々に中間径細糸が増加する傾向にある。間質細胞はその細胞質に脂肪滴が多数見られ中間径細糸が増加する。遂には、管状構造は変型して、精細管内の細胞と管外の細胞が混在し、セルトリ細胞と間質細胞の区別は出来にくくなる。この時には精細胞はすべて変性してなくなる。
以上の系で、走査型電子顕微鏡によって培養細胞管とその構成細胞の形態を経時的に観察した。In vitroでの精細胞の分化は、現在までは減数分裂を完了させることは出来ない。この実験系は完全に精祖細胞とセルトリ細胞から出来ている。一次的に精母細胞から出発すれば減数分裂の一次分裂ないし二次分裂まではin vitroで可能性はある。しかし、短時間の分化しか行わないと思われる。それは管内と管外との環境の差(セルトリ細胞による関門)が必須と思われ、in vitroではそれが実現出来ない。
In vitroであるが、凍結置換固定法によって、精巣間質細胞の滑面小胞体に特異な形態を示すことを見つけた。またチァィニーズハムスターの精子成熟にともなう細胞膜,先体膜の膜内粒子の動態について研究し、その成果は印刷発表される予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] T.Nagano et al: XIth Int.Cong.Electron Microsc.(Proc.). 4. 1861-1864 (1986)

  • [文献書誌] F.Suzuki(Toyota)et al.: J.Ultrastr.Res.(1987)

  • [文献書誌] F.Suzuki(Toyta)et al.: Dev.Growth & Diff.(abst). 28suppl. 76 (1986)

  • [文献書誌] T.Nagano,et al.: J.Electron Microscopy. (1987)

  • [文献書誌] F.Suzuki(Toyota)et al.: XIth Int.Cong.Electron Microsc.(Proc). 4. 2973-2974 (1986)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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