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1986 年度 実績報告書

ステロイドホルモン合成機転の免疫組織化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570011
研究機関大阪大学

研究代表者

石村 和敬  阪大, 医学部, 助教授 (90112185)

研究分担者 山下 敬介  大阪大学, 医学部, 助手 (40166666)
キーワードステロイドホルモン / 副腎皮質 / 卵巣 / 精巣 / 免疫組織化学 / 電子顕微鏡 / ステロイド17β水酸基脱水素酵素 / ステロイド3β水酸基脱水素酵素
研究概要

1)ステロイドホルモン生合成の過程のなかで、プログネノロンからプロゲステロンの合成に関与する【△^5】-ステロイド3β水酸基脱水素酵素(3β-HSD)の局在を知る目的で、3β-HSDに対する抗体を用いて、牛の副腎について光顕および電顕レベルの免疫組織化学をおこなったところ、光顕的には副腎皮質の球状帯の細胞は弱陽性を、束状帯および網状帯の細胞は強陽性を呈した。電顕的には皮質細胞の滑面小胞体の膜に3β-HSDの反応陽性産物が認められた。ミトコンドリアやゴルジ装置、他の細胞内小器官は全て陰性であった。この結果から、副腎皮質細胞では、滑面小胞体においてプレグネノロンからプロゲステロンがつくられることがわかった。
2)未熟なラットの卵巣にステロイドホルモンを産生する能力があるかどうかをみる目的で、生後1.2.3週のラットについて、エストロゲンの前段階のテストステロンの合成酵素であるステロイド17β水酸基脱水素酵素の局在を免疫組織化学的に検索したところ、生後2週から二次卵胞の内卵胞膜細胞と間質腺細胞が陽性を呈するようになることがわかった。すなわち、性周期出現前の未熟な時期でもステロイドホルモン産生能があると考えられる。
3)卵巣や精巣のステロイドホルモン産出細胞にも解毒能があるかどうかをみる目的で、解毒に関与する肝細胞の酵素のチトクロームP-450に対する抗体を用いて免疫組織化学的に検討した結果、卵巣の内卵胞膜細胞、間質腺細胞、黄体細胞、精巣のライディッヒ細胞などが陽性を呈し、これらのステロイドホルモン産生細胞にも解毒能があることがわかった。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] K.Ishimura: Cell and Tissue research. 245. 681-683 (1986)

  • [文献書誌] M.Kurosumi: Histochemistry. 85. 287-289 (1986)

  • [文献書誌] K.Ishimura: Archivum histologicum japonicum. 49. 379-389 (1986)

  • [文献書誌] 石村和敬: 病態生理. 5. 639-642 (1986)

  • [文献書誌] 石村和敬: 病態生理. 5. 967-970 (1986)

  • [文献書誌] K.Ishimura: Histochemistry. 86. (1987)

  • [文献書誌] H.Fujita;Ed.F.Yoshimura;A.Gorbman: "Some problems concerning the functional morphology of anterior pituitary cells In:Pars Distalis of the Pituitary Gland-Structure" Elsevier Science Publishers B.V.,

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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