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1986 年度 実績報告書

陰部神経起始細胞の局在ならびにOnuf核への下行性投射に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570033
研究機関関西医科大学

研究代表者

上山 禎造  関西医大, 医学部, 助手 (70077668)

キーワード陰部神経 / オヌフ核 / 脊髄 / 薄束核
研究概要

61年度に予定していた"ラット陰部神経の起始細胞及び求心性線維の中枢内における分布"に関しては既に"Anatomy and Embryology"投稿し、現在、準備中である。更にラットおよびネコを用いて、陰部神経の起始核への下行性投射ニーロンを究明中である。これまでに得られた知見は以下の通りである。
ラットの陰部神経はL5,L6域はL5,L6,S1より起こり、陰茎背神経(陰核背神経),会陰筋及び外肛門括約筋,尿道括約筋に分布する筋枝、および会陰部に分布する皮枝の三枝に分かれる。
ラットの陰部神経起始細胞は、ヒト,サル,ネコ等ではオヌフ核に限局されているのとは異なり、第五および第六腰髄の前角背外側部に見られる背外側群(DL)、背内側部に見られる背内側群(DM),DLの吻側方に散在する外側群(L)の三群に分けられる。また下中間室外側核(IML)内においても少数の陰部神経起始細胞が認められる。これらの核の内、DLとLは尿道括約筋と坐骨海綿体筋に、DMは外肛門括約筋と球海綿体筋とに線維を送る。DL,DM,L,IMLの平均細胞数(n=6)は雄では178.8,106.5,22.8,5.6である。一方、雌では62.7,43.6,17.1,6.8である。従ってDLおよびDM群の細胞数において明らかな性差が認められる。しかし細胞の大きさに関しては、性差は認められなかった。
陰部神経の第一次求心性線維はL4-S2の高さにおいて同側優位に両側の脊髄後角内側部および後灰白交連部に分布するが、陰茎背神経由来の線維は会陰部の皮枝由来の線維よりも内側に位置する。小数の線維はL6、S1の下中間室外側核にも終わる。また少数の線維は同側の薄束を上行し、同側優位に薄束核の内側部に分布する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Teizo,Ueyama;Hisao,Arakawa;Noboru,Mizuno: Anatomy and Embryoloqy.

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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