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1986 年度 実績報告書

ミトコンドリアの電子伝達フラビン蛋白への電子収束の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 61570049
研究機関熊本大学

研究代表者

二科 安三  熊本大, 医学部, 助教授 (50112553)

研究分担者 志賀 潔  熊本大学, 医学部, 教授 (40028527)
キーワードフラビン蛋白 / electron transfer flavoprotein / general acyl CoA dehydrogenase
研究概要

general acyl CoA dehydrogenaseからelectron transfer flavoprotein(ETF)への電子移動の機構の解明を目的として本年度はそれらの酵素の精製を行った。なおETFのアポ蛋白の調整を行ない、アポETFの四次構造について検討した。
1.ブタ腎ミトコンドリアのETFおよびgeneral acyl CoA dehydrogenaseをDEAE-セルロース,ヒドロキシアパタイトおよび分子ふるいゲルカラムを用いて精製した。
2.FADを補酵素とするETFのアポ蛋白が以下の方法で容易に得られることを見出した。(1)2MKBrを含む100mM sodium phosphate baffer pH7.0にホロETFを溶解し、アミコンのセントリフロ-CF-25に入れ、遠心機にかける(3000rpm10分)。この操作を4回行うとほぼ完全にアポ蛋白が得られる。(2)2M KBrを含む100mM sodium phosphato buffer pH7.0で緩衝化したTSKSW-3000のカラムを用いて高速液体クロマトグラフィーによって短時間にアポ蛋白が得られる。
3.ETFは分子量30,000および5,9000のサブユニットからなるヘテロダイマーである。調製したアポ蛋白においてもこのサブユニットは解離することなくダイマーの四次構造を保持していることがゲルろ過法により判明した。
4.アポETFは2MKBrを含む高イオン強度溶液中でもサブユニットに解離しなかった。
5.調製したアポETFはFADと再構成すると元のホロETFと同じ分光学的性質をもつことが明らかになった。

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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