研究課題/領域番号 |
61570330
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菅野 健太郎 東大, 医学部, 助手 (60179116)
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研究分担者 |
斉藤 栄一 東京大学, 医学部, 医員
名富 仁美 東京大学, 医学部, 医員
木村 成道 東京都老人総合研究所, 生化学部, 主任研究員 (60073029)
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キーワード | 胃酸分泌 / 分離壁細胞 / ヒスタミンレセプター / 細胞骨格 / プロトンポンプ |
研究概要 |
家兎分離壁細胞の調整法の確立を試み、各種分泌刺激剤に対する良好な反応性を保持した高純度の壁細胞の調整に成功した。その基本的反応性については、昭和61年日本消化器病学会秋期大会に報告発表した。 分離壁細胞のこれら分泌刺激剤に対するセカンドメッセンジャーについてはcAMP,【Ca^(++)】の変動を現在検討中であり近日中に報告する予定である。また分泌刺激剤のレセプター分析について特にこの系で強力な酸分泌刺激作用を有するヒスタミンで検討を行いその性質について予備的検討を終えた。これに関しては本年度ヒスタミンレセプター研究会にて発表を予定している。一方家兎分離壁細胞膜構成脂質についても分析を行い新たな知見を得た。この点に関して本年4月の日本消化器病学会にて発表の予定である。また論文作成中で近日中に投稿予定である。さらに細胞内機構を検討するため臨床研小安博士らと共同研究を開始し、壁細胞細胞骨格について新たな知見を得た。これについても本年4月日本消化器病学会にて発表の予定である。 またこれら分泌刺激の最終標的酵素と考えられる【H^+】/【K^+】ATPaseの精製と性質に関して予備的検討を行い細胞下分画法による分布の検討、酵素活性の検討を試みている。
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