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1986 年度 実績報告書

雑種成犬を用いた二相性喘息発作発現モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 61570361
研究機関東北大学

研究代表者

佐々木 英忠  東北大, 医学部, 講師 (20004731)

研究分担者 岡山 博  東北大学, 医学部, 助手 (10160730)
志村 早苗  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (20154312)
キーワード即時型喘息反応 / 遅発型喘息反応 / アスカリス抗原 / 気管支肺胞洗滌 / メトピロン / ステロイドホルモン / 好中球
研究概要

抗原暴霧による2相性の喘息発作(抗原負荷直後の即時型反応と6時間後の遅発型反応)のうち、即時型反応は30分で消失するのに対し、遅発型反応は発作時間が長いこと、気管支拡張剤で反応が抑えられないこと等より、難活性喘息発作に類似しており、遅発型反応の病態解明は、喘息発作治療上極めて重要である。
私共は雑種成犬を用い、ステロイドホルモンが唯一遅発型喘息反応を抑える事実より、副腎皮質ホルモン合成阻害剤であるメトピロンを投与する方法により、2相性喘息反応作成モデルを試みた。
メトピロンは70mg/kgを抗原負荷2時間前と、負荷後1時間の2回与えた。メトピロン処置群は10頭中8頭2相性反応を示し、メトピロン無処置群は10頭中0頭の反応をみた。即ち、メトピロン処置により2相性反応発現モデルを有意に作成しえたことを意味する。
6時間後に2相性反応をみた群で肺胞気管支洗滌(BAL)を行うと、好中球が有意に出現していた。これに反し、2相性反応出ない群では、好中球の出現はほとんど正常犬と変らずみとめられなかった。好中球の出現は、炎症の結果として出現してきたのか、又は原因なのか今後の解明が待たれる。組織学的所見としては、末梢気道に好中球の出現が多く認められた他は、中枢側気道にもほとんど異常はなく、末梢気道が反応の場として重要であることが示された。
今後本モデルを用いて、2相性反応発現機序の解明に努める予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Sasaki;M.Yanai;S.Shimura;H.Okayama;T.Aikawa;T.Takishima: Am Rev Respir Dis. 133. A12 (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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