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1986 年度 実績報告書

抗組織血清感作による先天奇形発生の実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570463
研究機関鹿児島大学

研究代表者

宮田 晃一郎  鹿大, 医学部, 助教授 (30041411)

研究分担者 山本 英次  鹿児島大学, 医学部, 助手 (40174776)
川上 清  鹿児島大学, 医学部附属病院, 助手 (50152921)
吉永 正夫  鹿児島大学, 医学部附属病院, 講師 (10145469)
小野 星吾  鹿児島大学, 医学部附属病院, 講師 (00094128)
キーワード催奇形実験 / 抗心臓血清感作 / 心血管奇形 / yolk sac機能不全
研究概要

抗組織血清の催奇形機序に自己免疫過程が関与しているかどうかを調べる目的で、ラットの5週令から抗ラット心臓ウサギ血清(AHS)を免疫し、AHSに対する抗体の生じたラットを10週令で妊娠させ、さらに器官形成期の妊娠9日にAHSを投与して、21日胎仔につき奇形の有無その他を検索した。対照には無処置ウサギ血清(NRS)を用いた。
結果は次の通りであった。
1.吸収率および奇形発生率
(1)、AHS+AHS群(5週令よりAHSで免疫、妊娠9日にAHS投与)母体数14、9日胎芽数176、吸収率29.5%、奇形発生率31.5%
(2)、AHS+NRS群(5週令よりAHSで免疫、妊娠9日にNRS投与)母体数10、9日胎芽数11.8、吸収率15.3%、奇形発生率6.0%
(3)、NRS+AHS群(5週令よりNRSで免疫、妊娠9日にAHS投与)母体数10、9日胎芽数122、吸収率13.1%、奇形発生率3.8%
(4)、NRS+NRS群(5週令よりNRSで免疫、妊娠9日にNRS投与)母体数9、9日胎芽数119、吸収率11.8%、奇形発生率4.8%
2.奇形内容
AHS+AHS群において、小眼球(8.1%)、心室中隔欠損(8.1%)、全身浮腫(6.5%)、肺動脈狭窄(6.5%)などが、有意に高くみられた。
3.抗核抗体の検索
母体血について蛍光抗体法で調べたが1例も認められなかった。
4.組織学的所見
胎仔心および母体心には、心筋炎や心内膜炎の所見を認めなかった。
以上より、本実験における催奇形機序は、自己免疫過程より、過去の成績との類似よりyolk sac機能不全が強い。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 宮田晃一郎: 日本小児科学会雑誌. 91. 1-4 (1987)

  • [文献書誌] Koichiro MIYATA: Heart and Vessels. (1987)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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