• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

乳児突然死症候群(SIDS)の成因に関する臨床的ならびに生化学的研究ー筋肉ミトコンドリア電子伝達系の機能についての検討ー

研究課題

研究課題/領域番号 61570468
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

松尾 宣武  慶應義塾大学, 医学部小児科学教室, 助教授 (50173802)

研究分担者 田中 葉子  慶應義塾大学, 医学部小児科学教室, 助手 (30138052)
石村 巽  慶應義塾大学, 医学部医化学教室, 教授 (40025599)
キーワード乳児突然死症候群 / チトクロムオキシダーゼ / 4次微分スペクトル法 / 筋肉ミトコンドリア
研究概要

本年度は筋生検試料中に含まれるチトクロムオキシダーゼの4次微分スペクトルによる定量法の検討を引き続き行って、次のような成績をえた。
1)共同研究者、石村らによって開発されたチトクロム4次微分スペクトル定量法は、針筋生検によって得られる微量試料(10〜15mg湿重量)のチトクロムオキシダーゼの測定に適用しうることを明らかにした。
2)骨格筋チトクロムオキシダーゼ含量は、筋試料採取部位(大腿四頭筋、腸腰筋、肋間筋、甲状舌骨筋)、対象の年齢、性別により大きく異ならぬことを示した。
3)骨格筋チトクロムオキシダーゼ定量値は、試料のサイズによって大きな影響を受けないことを示した。
4)死後長時間(12時間以上)経過し採取した剖検筋試料中に含まれるチトクロムオキシダーゼ含量は低値となることを示した。
乳児突然死症候群の病因は多様と考えられるが、少なくともその一部は、ミトコンドリア呼吸鎖酵素系の障害によると推測される。今回検討を行った4次微分スペクトル解析は、チトクロムオキシダーゼのみならず、種々のチトクロム類の測定に応用可能であり、乳児突然死症候群と呼吸鎖酵素系の障害の因果関係を解明する上で、有用な手段となるものと期待される。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 松尾宣武,田中葉子: 小児科臨床. 39. 2824-2827 (1986)

  • [文献書誌] 永井敏郎,松尾宣武: 日本小児科学会雑誌. 91. 94-97 (1987)

  • [文献書誌] 松尾宣武: Current Concepts in Hospital Pharmacy. 3. 10-11 (1987)

URL: 

公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi