研究課題/領域番号 |
61570565
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
須田 俊宏 東京女医大, 医学部, 講師 (30075452)
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研究分担者 |
中神 百合子 東京女子医科大, 学・内科2, 助手 (70188887)
友利 直樹 東京女子医科大, 学・内科2, 助手 (20164048)
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キーワード | Corticotropin-releasing factor / ACTH / 視床下部 / 下垂体 / クッシング症候群 |
研究概要 |
[目的]CRF-ACTH系の分泌調節機構及びCushing症候群の病態生理とCRFの関わりについて検討を行った。 [方法]1.ラット視床下部を取り出し、in vitroでperifusionを行い各種neuro transmitters又peptidesを添加し、perifusate中のCRF濃度の変動をRIAで測定。2.アジソン病症例にACTHを投与し、末梢血中CRF及びACTH関連ペプタイドであるβ-エンドルフィン濃度の変動を測定し、下垂体由来ACTHによるCRF分泌へのshort feedbackの影響及びラット視床下部を用いたin vitroの実験でACTHの作用部位についても調べた。3.異所性ACTH症候群とCushing病との鑑別にCRFテストがどの程度有効か検討し、ACTH/CRF産生腫瘍のcharacterizationを行った。 [結果]1.強力なCRF分泌促進物質であるアセチルコリンの作用はノルアドレナリンにより抑制され、CRF分泌に、コリナージック及びアドレナージックニューロンが相互に関係し合っていることが示された。又、リマトスタチンやバゾプレッシンもCRF分泌に抑制的に作用した。2.アジソン病血中CRF及びβ-エンドルフィンレベルは、ACTHの静注により用量反応的に抑制された。又、ラット視床下部正中隆起部(ME)からのCRF分泌がACTHにより抑制された。このことは下垂体由来のACTH分泌が非常に亢進すると、MEに作用しCRF分泌を抑制しうることを示した。3.ACTHと共にCRFも産生する異所性ACTH症候群では、CRFテストに血中ACTHが増加する例があった。これは腫瘍がCRFに反応しACTH分泌を亢進させる為で、CRFテストによるCushing病との鑑別には注意を要する。 [今後の計画]CRF及びACTHのmRNAレベルの変動や下垂門内脈血中CRFの変動を検討する。
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