研究課題/領域番号 |
61570604
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
三島 好雄 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00010158)
|
研究分担者 |
岡 早百合 東京医科歯科大学, 医学部, 医員
富永 秀次 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10207615)
OKA Sayuri Tokyo Medical Dental University : Resident
|
研究期間 (年度) |
1986 – 1988
|
キーワード | 閉塞性動脈硬化症 / 動脈硬化 / 血管内皮細胞障害 / 内膜肥厚 |
研究概要 |
1.閉塞性動脈硬化症(以下ASO)40例における血中脂質分析 血中コレステロール値に関しては、対照群と比較し差異は認められなかったが、トリグリセライド、pre-β-リポプロテイン値、特にVLDLコレステロール値において、ASO群で、有意に上昇していた。今回の検討では、抹消閉塞型ASOが多く、総コレステロール値よりトリグリセライド値が、高値を示す傾向があり、抹消閉塞型においては高トリグリセライド血症ないし、VLDコレステロールの増加が関与していることが示唆された。 2.血中脂質レベルと動脈硬化との関連および血管吻合部晩期閉塞症におよぼす影響 家兎を用いコレステロール負荷が吻合部血管壁およぼす影響を組織学的に検討した。コレステロールの負荷は、初期病態から間質増生を伴う進展した動脈硬化症への以降を促進させ、さらには血管吻合部晩期閉塞症をも惹起する1つの誘因であることが示唆された。 3.内皮細胞障害と抗血小板剤投与 動脈硬化初期病態である内皮細胞障害に基づく内膜肥厚を、実験的に作成し、抗血小板剤投与による内膜肥厚抑制効果を検討した。 内膜肥厚は、内皮剥離操作後約2週間で、完成され、中膜よりの平滑筋細胞の増殖、遊〓が主因とされている。今回の検討では、内膜/中膜比値に有意差は認められなかったが、今後、2週間以降の組織変化に対して検討を加える必要があると考えられる。
|