研究概要 |
装置はオリンパスの顕微鏡にビデオカメラを装着し、VHS及びUマチックのビデオテープレコーダーとディスプレイをつけ観察が容易にできるようにし、記録もテープに残せるようにした。他に圧モニターも随時用いた。 実験に使用した動物はウサギとハムスターである。ウサギはその耳に微少循環観察用のチェンバーを装着した。装着後3〜4週間で観察可能となった。しかし、装着の手技や感染などに問題があるためか現在のところは装着成功率3割である。又予定していた頭数を全てウサギで行うには飼育のスペースに制限があるためペースが遅くなることがわかったので、一部の実験はハムスターのcheek pouchを用いて行なった。 実験はウサギは無麻酔下に行ない、耳の動脈,静脈にカテーテルをsetし動脈圧モニタと技薬経路とした。ハムスターはネンブタール麻酔を行ない、大腿動静脈を上記目的に使用した。 ウサギの場合エストロゲンの投与によりVenous flowの緩徐化が起こり、白血球のrollingが目立つようになり、又量を増やすとstickingが起きた。また内皮細胞にも膨化がみられた。一週間後の観察ではblood flowは回復していたが、stickingはつづいていた。これらの統計的,定量的解析は今年度行う。ハムスターの場合はエストロゲンの投与で早期にstasisが起こり、また血流の回復も観察時間内ではみられなかった。この間血圧に変動はなかった。血管壁の変化については色素注入で検査する予定で、また凝固系の変化はinutroで検査する準備をすすめている。
|