研究概要 |
ウサギをネシブタール麻酔大に開腹し, 若者らが考察したT-チューブを用いて, 膵管と総肛管を合流せしめ, 膵管胞管合流異常を作成した. 閉腹後約4ケ月間飼育する. この間, セクレチン1〓/Kg, セルレイン100mg/kgを各々単独または〓用して連日2回筋注した. 総胞管の拡張程度を超音波, X線造影, 科験開腹等で追跡した. 2ケ月位の平均総胞管経は無〓激群9mm, セルセイル単独刺激群1.0mmセクレチレ単独群14mm, セクレチン及びセルレイン併用刺激群25mmとなり, 正常例の35mmneeして明らかに拡張していることがわかった. 合流異常単独でも拡張するが, セクレチおよびこれにセルレインを併用した場合に, もっとも著しい拡張がえられた. この際, 胞道内には膵酵素が著明に認められたが, すべて非活性のチモーゲンの状態にあった. すなわち, この際の拡張促進因子は, 膵液流入量の増加と, oddi筋収縮による胞汁流出機構の増加が主因であると考えられた. Al-P, アシラーゼ, GOT等の胞〓〓および膵酵素値は血中で正常範囲あった. 拡張胞道内に発癌物質MNNG200mg/lを注入したが, 明らかな発癌は認められず, 投与方法に更に検討の余地があると考えられた. 拡張胞道, 胞のうのに皮ははく離している場合がなく, 膵には高度の中心壊死像と線維化が認められた. 膵は膵管拡張が著しく, 実質には壊死, 脱落, 脂肪置換が認められた.
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