研究課題/領域番号 |
61570715
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
斉藤 覚 信大, 医学部, 助手 (20175350)
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研究分担者 |
半田 康延 信州大学, 医学部解剖学, 助教授 (00111790)
中土 幸男 信州大学, 医学部整形外科, 講師 (80115360)
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キーワード | 末梢神経 / 神経束縫合 / 組識化学的神経束識別法 / 免疫組識化学的神経束識別法 / アセチルコリンエステラーゼ / コリンアセチルトランスフェラーゼ |
研究概要 |
染色の対象としたものは、ブタおよびラット脊髄神経根である。これらの神経について、購入したクリホスタットを用いて凍結および薄切を行い標本を作製した。この標本を用いて従来行ってきたチオコリン法による識別と、免疫組織化学的識別を行った。免疫組織化学的識別の際に用いた1次抗体は、ブタ脳コリンアセチルトランスフェラーゼに対するモノクロナール抗体で、ブタ、ラットおよびヒトのコリンアセチルトランスフェラーゼとの反応が保証されていた。染色キットとしてラットABC法染色キットを用いた。 ラット脊髄神経根において、上記の方法で行った免疫組織化学的方法にあり、チオコリン法と同一の結果すなわち、後根よりも前根につよい酵素の局在が認められた。しかし、染色に要した時間は約17時間と、チオコリン法よりも長時間を要した。 ブタ脊髄神経根では前根と後根との鑑別は、免疫組織化学的方法では不能であった。 今後の門題として(1)ヒト末梢神経の各レベルにおいてチオコリン法による染色を行ない、神経束識別の対象となる部位を決定する(2)免疫組識化学的識別法については、コントロール染色を厳密に行い、染色する動物の種類および染色キットを変えて再染色を行う、などが残された。
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