研究課題/領域番号 |
61570718
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
山本 博司 高知医大, 医学部, 教授 (90035709)
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研究分担者 |
山下 弘 高知医科大学, 医学部, 助手 (10158165)
上岡 禎彦 高知医科大学, 医学部, 助手 (60185981)
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キーワード | チタン / ファイバーメタル / 生体材料 / 脊椎固定術 / 椎間板スペーサー |
研究概要 |
1.Titanium Fiber Metalの形態、性質と力学的性質について (1)動物実験用のインプラントの2種(7×5×5mm直方体及7×12×9mm楕円柱)について力学的特性を検討した。気孔率50%のインプラントは歪み率0.5%にて弾性率23.6kgf/【mm^2】であり海綿骨の弾性率9kgf/【mm^2】に極めて近似していた。 (2)人体腰椎用実験インプラントの作製を246例の腰椎レ線写真より計測した値によって行い、その結果15×20×20mmの直方体のインプラントを作製し得た。孔の形状は走査電顕的に計測すると、200μ前後であった。 (3)上記のインプラントに陽極酸化による酸化チタンコーティングを行った。生体内での安定性がさらに高いことを動物実験にて確認する予定である。 2.Titanium Fiber Metalの生体への移植実験 雑種成犬の腰椎、大腿骨に上記インプラントの移植を行った。レ線学的には大腿骨、椎体内への移植は十分な骨結合をみた。今後、椎間固定への応用を行う予定である。 3.Titanium Fiber Metalと生体親和性、骨結について 上記の移植後、経時的に屠殺し、標本を摘出した。標本を固定、硬組織切片を作製し、光顕的に観察した。インプラント表面からの骨侵入の深さは最大2.5mmであり骨親和性は極めて良好であると思われた。今後はテトラサイクリンラベルを行って侵入した骨梁の動態を観察する予定である。
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