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1988 年度 実績報告書

末梢神経損傷修複に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570723
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

平沢 泰介  京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (40079851)

研究分担者 勝見 泰和  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (20161086)
キーワードKarnovsky method / Regeneration of the nerve / S-100 protein / Shwann cell / XIII factor
研究概要

ラット坐骨神経切断後の切断間隙に形成されたneural scar内の再生
Schwann細胞, 線維芽細胞および再生軸索の関係を免疫組織化学ならびに酵素組織化学を用いて光学顕微鏡下の観察し検討を加えた.
1)再生Schwann細胞の起源には2種類あると考えられた. 再生Schwann細胞の大部分は両切断端より索状に伸びてきた. これらのSchwann細胞の再生力は術後14日目には両切断端間に差がなくなった. 一方, neural scar中央部においては, 一部の再生Schwann細胞が線維芽細胞と同起源と考えられる所見が認められた. これらの再生Schwann細胞は機能的には未熟と考えられた.
2)再生Schwann細胞が未熟な時期には再生軸索を認めることはできなかった. しかし再生軸索がいくつか集まり索状構造を形成する術後21日目にはneural Scar中央部においても軸索の再生が観察された. これらの再生軸索は, 再生Schwann細胞および再生神経周膜により取り囲まれていた.
以上の結果を得るにあたり, 抗Sー100蛋白抗体はSchwann細胞の, 抗第XIII因子関連抗原抗体は線維芽細胞のmakerとして有用であった. Karnovsky法は比較的容易な方法としてacetylcholinesterase陽性軸索の証明に利用し得た.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 柏木政哉 他: 日本手の外科学会雑誌. 1. 581-584 (1984)

  • [文献書誌] 柏木政哉 他: 日本手の外科学会雑誌. 2. 578-581 (1985)

  • [文献書誌] 柏木政哉: 京都府立医科大学雑誌. 95. 1039-1050 (1986)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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