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1986 年度 実績報告書

蓚酸カルシウム結石形成を抑制する尿中蛋白の分離精製とその臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570751
研究機関旭川医科大学

研究代表者

八竹 直  旭川医大, 医学部, 教授 (60028579)

研究分担者 有馬 滋  旭川歯科大学, 医学部, 助手 (40133813)
キーワード尿中高分子抑制物質 / 蓚酸カルシウム結晶成長抑制活性
研究概要

蓚酸カルシウム(CaOx)結石患者と正常者の24時間蓄尿に硫安を加えて80%飽和とし、得られた沈澱をEDTAで透析して硫安を除き、更にSephader G-25で脱塩をし高分子分画を抽出した。透析尿の有する抑制活性の90%以上がこの高分子分画に回収された。次にDEAE-Cellulose column Chromatoyraphyを用い、Kcl濃度のgradientを用いて高分子分画を分離し、各FraitionのCaox結晶成長抑制活性を測定した結果、4つの抑制活性Peakが認められた。これら4つのPeak分画を更に詳細に、sephacles G-75でのゲル濾過と蛋白用高速液体クロマトグラフィで検討した結果、それぞれのPeak分画を形成する物質はほぼ1種類である事が判明した。即ち分子量が6000,35000,44000,76000の4つの物質が主要な尿中高分子抑制物質である事が明らかとなった。分子量6000の物質は糖であることが判明し、残りの3つは蛋白である事が分かった。4つのうち、抑制活性の高い3つ(分子量6000,44000,76000)については精製することができた。臨床的意義を知れため、結石患者群と正常者群の高分子分画をDEECetlulose columu chismatogrouphyで分離し、4つのPeak分画の抑制活性を比較検討した。分子量6000,35000,44000の分画では両群間に差を認めなかったが、分子量76000の分画では結石患者群で有意な低下が認められた。この分子量76000の蛋白は4つの抑制物質中、最っとも抑制活性が高く、しかも結合患者群では抑制活性が低下していることより、結石発生に重要な意味を持つことが明らかとなった。更にこの蛋白はCPCで沈澱すすることより、従来はglycosamipoylycanの一種として考えられてきた可能性が強い。しかしウロン酸を含まないことPristeinaceで活性を失うことより特殊な糖蛋白であることは間違いない。現在この蛋白のモノクロナール抗体を作製中であり、また糖製された3つの抑制物質の糖、アミノ酸組式を分析中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 有馬滋: 賢と透析. 臨時増刊号. (1987)

  • [文献書誌] 有馬滋: 日本泌尿器科学会雑誌.

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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