研究課題/領域番号 |
61570801
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
植村 次雄 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (40046040)
|
研究分担者 |
木村 昭裕 横浜市立大学, 医学部, 助手 (40192017)
水口 弘司 横浜市立大学, 医学部, 教授 (20010176)
|
研究期間 (年度) |
1986 – 1988
|
キーワード | GnRHanalog / 下垂体 / desensitization / receptor |
研究概要 |
本研究では(1)下垂体におけるGnRHのgonadotyopin分泌機構、(2)GnRHanalog(GnRHa)によるdesensitizationの機序、(3)GnRHaの卵巣直接作用、(4)GnRHaの臨床応用について検討をおこなった。 (1)GnRHの情報伝達機構にA-Kinase系と共にC-Kinase系の関与が明らかとなり、それと共にarchidonic acidが関与しており、特にlipoxygenase系の代謝産物の関与が認められた。(2)下垂体に対してはin vivoでのGnRHa投与で下垂体のGnRHreceptorの減少、GnRHに対するLHの反応性の低下が認められた。bead付着ラット下垂体細胞の潅流実験で10^<-8>Mの持続投与でdesensitizationの状態となるが、このdesensitizationの状態でもK^+やCAMPの投与や大量のGnRHa(10^<-6>M)の投与でgonadotropin storageは比較的良く保たれており、receptor levelでのbhinding sitesのほかにaffinityを含む変化も示唆された。(3)dietylstilbestrol処置下垂体摘出幼若雌ラットでも、GnRHaはPMSG刺激卵巣重量増加を抑制し、hcGreceptorも減少させる。ラットgranulosa cell(G-cell)の培養系でもGaRHaは20のHSD活性を亢進させ、aromatase活性を抑制する。また、G-CellにおけるGnRHの情報伝達においても下垂体と同様にC-kinase系の関与が明らかとなった。(4)GnRHa(900μg/日in)は子宮筋腫をほぼ50%縮小させ、また、PCOに対してはhMGとの併用により臨床上有用性が認められた。
|