研究課題/領域番号 |
61570838
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
沼賀 哲郎 群大, 医学部, 助手 (80175520)
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研究分担者 |
岸 章治 群馬大学, 医学部, 文部教官助手 (30125843)
高橋 直人 群馬大学, 医学部, 医員
米谷 新 群馬大学, 医学部, 文部教官助手 (40143234)
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キーワード | YAGレーザー / Qスイッチ方式 / モード発振方式 |
研究概要 |
Qスイッチとモード発振方式による2種のYAGレーザーを用いて、組織破壊の過程と両者の差異を形態学的並びに生理学的に検討を行った。また破壊の程度を検索する為にアクリル板を用い、それぞれのプラズマ化の効果を比較した。次にこのエネルギー拡散の網膜への影響を検討する為に、同様の出力を用いて正常有色家兎の硝子体腔中央部でプラズマを生じさせた。これを臨床的、蛍光眼底造影、及び硝子体蛍光測定法で検討した。以上の実験から、従来の報告と異なりQスイッチとモードロック方式では硝子体内での臨床効果に差異があり、Qスイッチではエネルギーの拡散が大きく、後部硝子体での照射では網膜合併症を引き起こす可能性が高い事が確認された。 次にYAGレーザーによるプラズマ形成及びこれに伴うShielding効果等その物理特性はプラズマをどこで発生させるか、つまり空気あるいは水等で異なるとされている。従ってYAGレーザーを眼球内で照射した場合、その照射部位が前房あるいは硝子体の場合、同出力でも媒体の種類の違いによりその照射組織の破壊効果及びその後方でのShock waveの影響が異なる事が予想される。これを検索するために模擬眼を作成し、圧トランスデューサーを用いこの1mm前方において、プラズマを発生させ、模擬眼の中の媒体を水、家兎硝子体、Silicone oilとに変えることにより、Shock waveの変化を検索中である。この実験では、Qスイッチとモード発振方式による2種のレーザーを用いて行いレーザーの発振方式の違いによる差異も同時に検討している。 これらの実験結果は、まだ安全性が充分に確率されていないYAGレーザーの臨床応用において、極めて重要な知見である。
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