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1987 年度 実績報告書

加令および病変による網膜内境界膜の構成要素の変化に関する組織化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570844
研究機関九州大学

研究代表者

向野 利彦  九州大学, 医学部, 講師 (00091306)

キーワード網膜 / 内境界膜 / 基底膜 / フィブロネクチン / ラミニン / コラーゲン / 加令 / 免疫組織化学
研究概要

1 ラット眼における免疫組織化学および組織化学の手技の確立
1) 正常ラット眼網膜内境界膜において, 蛍光抗体法を用いてラミニンを検出したが, フィブロネクチンは確認できなかった. 加令によりフィブロネクチンが出現する可能性があり, 検討中である.
2) 正常ラット眼において, プロテインA-コロイド金法を用いて光学顕微鏡および電子顕微鏡レベルで, 基底膜コラーゲン・フィブロネクチン・ラミニンの同定を行っているが, 必ずしも容易でない.
3) 正常ラット網膜内境界膜で, ヒアルロン酸・プロテオグリカンを電子顕微鏡下に把握するため, ルテニウム・レッド, アルシアン・ブルー, サフラニン, タンニン酸などの染色を行い, 検討中である.
2 加令ラットにおける網膜内境界膜の微細構造の変化
加令ラットを飼育し, 網膜内境界膜の微細構造の変化を電子顕微鏡下に追究し, 粗造になることを確認した. 免疫組織化学的手法を用いて基底膜コラーゲン・フィブロネクチン・ラミニンなどの分布の変化を追究する予定である.
3 加令ヒト眼球における網膜内境界膜の微細構造
摘出眼球および剖検時入手した眼球において, アルシアン・ブルー染色を施し, 網膜内境界膜を電子顕微鏡下に観察した. 加令により後極部内境界膜は肥厚し粗造となり, 網膜上膜のみられた眼球ではグリア細胞が内境界膜を穿破し, 内境界膜上に伸展する像がみられた. また周辺細胞では内境界膜が部分的に剥離, あるいは消失している像がみられた. さらに網膜上膜下では, 内境界膜中に異常な物質が蓄積していた.

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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