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1986 年度 実績報告書

免疫抑制剤点眼による全層角膜移植後の免疫抑制効果の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570849
研究機関順天堂大学

研究代表者

金井 淳  順天堂大, 医学部, 助教授 (00053059)

研究分担者 村上 晶  順天堂大学, 医学部眼科, 助手 (90157743)
南 修一郎  順天堂大学, 医学部眼科, 助手 (10166085)
キーワード家兎角膜移植 / 免疫抑制剤の点眼 / ミゾリビン / 免疫反応
研究概要

全層角膜移植後の免疫抑制剤はステロイド剤が現在主流であるが、種々の副作用がみられる。我が国で開発された免疫抑制剤ミゾリビンは腎移植で免疫抑制効果が認められた。我々は本剤が水溶性であることに注目し、点眼剤としてその効果があるかどうかについて調べた。ミゾリビン粉末を、1%、2.5%、5%、10%に点眼溶液内で溶解し、家兎角膜交換移植に100日間(5回/日)連日点眼し、免疫抑制効果について調べた。1%点眼では、コントロールと比較して有意の差は認められなかったが、2.5%以上の点眼では5%の危険率で有意に透明治癒率の延長が認められた。10%ミゾリビン点眼の100日連、点眼による毒性検査を行った所、角膜組織を始めとして網膜にも組織学的には異状は認められず、又ERG検査でも異状は認められなかった。次に5%ミゾリビン点眼を用いてDouble Blind Testによる家兎角膜交換移植を行った所、100日間連日ミゾリビン点眼投与群では透明治癒率は15眼中9眼、基剤のみの点眼群で15眼中5眼が透明であり、【X^2】検定では有意の差は認められなかった。現在再検討中である。免疫抑制剤として現在最も効果があるとされているサイクロスポリンは水に溶けず、オリーブ油や硬化ヒマシ油しか溶解されない。本剤を点眼剤とするためには、まず基材の毒性検査が必要であため、1%、0.5%硬化ヒマシ油を作成し、2ヶ月間の連日点眼(4回/日)を行った所、1.0%点眼でも角膜上皮細胞への影響は認められなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 南修一郎: 日本眼科学会雑誌. 90. 1448-1454 (1986)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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