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1986 年度 実績報告書

顎関節円板の三次元形態再現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61570959
研究機関東京歯科大学

研究代表者

柴田 考典  東京歯大, 歯学部, 助手 (60147220)

キーワード顎関節 / 顎関節円板 / 3次元画像解析システム / 画像処理 / 下顎頭形態 / 顎関節部同時多層断層X線写真 / 顎関節部X線CT写真 / 顎関節内障
研究概要

顎関節部は比較的深部に存在することや形態が複雑なことから、同部の形態的異常を的確に診断することはかなり困難である。最近、顎関節円板の位置異常および変形をきたす顎関節内障の存在が漸次明らかにされるにつれ、同部の3次元的形態把握の重要性が再認識されている。そこで最近開発された画像処理技術を用いて、顎関節部のX線写真を処理することにより、顎関節部構造の3次元的把握、さらには関節円板の3次元的形態再現を目的として、まず今年度は下顎頭形態の3次元的再構築を試みた。
下顎頭の3次元構造の再構築には、日本光学工業社製3次元画像解析システムCOSMOZONE-2Sを用いた。本システムは、顎関節部同時多層断層X線写真または同部X線CT写真の連続断面像からの下顎頭輪郭線をGraphtec社製デジタイザー4030を用いて日本電気社製パーソナル・コンピューターPC9801Vm4に入力し、それら輪郭線を重ね合わせたワイヤーフレーム,セミ・ソリッドモデル,サーフェスモデルなどを作製してディスプレイ上あるいはプリンター上に出力するものである。なお本システムは各種断面像を立体的に再構築できるばかりでなく、回転,拡大,縮小,任意断面での切断,変形処理などの3次元処理も高速で実施できるという特徴を有している。
臨床例への応用に先立ち、まず乾燥頭蓋骨を用いて顎関節部同時多層断層X線写真および同部X線CT写真を撮影し、上記の方法に従って下顎頭の3次元表示を行い、再構築に必要な各種パラメーターの最適値を求めた。ついでそれらパラメーターを参考に各種顎関節疾患において撮影した顎関節部同時多層断層X線写真あるいは同部X線CT写真より、各種顎関節疾患における下顎頭形態を3次元表示した。本法は下顎頭の3次元形態を簡便に把握できるばかりでなく、同部をあらゆる方向から観察できることから臨床的にも応用価値の極めて高いものと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 柴田考典,木住野義信,林尚徳,米津博文,高野直久,重松知寛,高橋庄二郎: 日本口腔科学会雑誌.

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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