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1986 年度 実績報告書

口腔習癖による機能型乳歯列不正咬合が永久歯列咬合に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 61570966
研究機関東北大学

研究代表者

真柳 秀昭  東北大, 歯学部, 助教授 (60005098)

研究分担者 桜井 聡  東北大学, 歯学部, 助手 (40153952)
キーワード口腔習癖 / 乳歯列不正咬合 / 永久歯列不正咬合 / 機能型不正咬合
研究概要

初年度は、口腔習癖と不正咬合との関連を明らかにする為、視診による保育園児の咬合診査、保護者への質問紙法による口腔習癖調査、不正咬合者の歯列模型採得及び分析と正常咬合者との比較を行った。視診による不正咬合の診査と質問紙調査は仙台市北地区保育園児762名について行い、不正咬合と判定された者のうち73名については歯列模型を採得しさらに詳しい分析を行った。
(結果)1.口腔習癖のある者は園児全体の50%に及び、そのうち54.8%が指しゃぶりを行っていた。習癖を行う時間は「寝る間際」が60.9%と最も多かった。習癖をもつ園児の保護者は77.4%が習癖をやめさせる努力を行っていた。2.不正咬合者のうち口腔習癖のある者は60.3%であり、正常咬合者の27.4%に対し有意に高い値を示した。不正咬合者の口腔習癖の76.9%が指しゃぶりであった。3.正常咬合者に比べ、不正咬合者の方が口腔習癖の継続期間が長かった。4.模型分析の結果、垂直型開口及び水平型開咬では上顎犬歯間幅及び臼歯間幅が正常咬合者の標準より小さく、歯列弓の狭窄が認められた。また水平型開咬では上顎歯列弓長が大きい傾向がみられ、口腔習癖の影響がうかがえた。
以上のことから、乳歯列期の口腔習癖は乳歯列咬合及び歯列弓形態に影響を及ぼしていることがうかがえ、正常咬合者との間にその有無や継続期間、頻度など差が認められた。現在不正咬合者の経年的模型を採得しており、不正咬合、特に開咬について悪化要因、改善要因をさらに詳しく分析、検討するつもりである。

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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