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1987 年度 実績報告書

障害者の顎口腔機能の発達遅滞と訓練効果

研究課題

研究課題/領域番号 61570980
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

酒井 信明  神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (30183362)

研究分担者 秀島 潔  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (60173184)
宮城 敦  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (80104371)
桧垣 旺夫  神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (20084741)
キーワードDown症候群 / 咀嚼筋 / 口輪筋 / 筋電図
研究概要

1.Down症候群成人について, 両側側頭筋, 咬筋, 顎二腹筋, 口輪筋の筋電図を表面電極法により採取した.
2.Down症候群では咀嚼筋の活動が一般に弱いのに対し, 口輪筋は瞬間的に正常者に匹敵する程度の活動がみられるものもある. しかし, いずれも短時間で疲労する傾向であった.
3.この症候群患者では知能が低く, 検査困難なものがあったので, 比較的協力のえられる対象を選んで, 咀嚼運動および口輪筋に訓練を2ケ月間行った後, 筋電図を再採取した.
4.その結果, 筋電図上で運動リズムの改善, 筋収縮力(筋電図上振中の増加と持続時間の延長)のみられた例もあるが, 進歩のみられないものもあった.
5.Down症候群では, 歯周炎が若年期から進行し, 成人期には歯の欠損の著しいものが多い, このような症例では咀嚼自体が不安定であって, 欠損補綴を先行させなければならないが, 可撤義歯を受けいれられない症例の方が多いようである.
6.以上よりDown症候群成人に対する咀嚼などの訓練には限度があるものと思われた. したがって幼児期よりの対応が必要であるのは勿論であるが, 成人には歯周疾患の予防と治療, 補綴法の考案, 行動科学といったように総合的アプローチが重要と考えられる.

  • 研究成果

    (1件)

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すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 酒井.宮城.秀島.桧垣: 障害者歯科. 9.2. (1988)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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