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1986 年度 実績報告書

アルコール解毒に用いられる天然薬物・葛花に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61571009
研究機関熊本大学

研究代表者

野原 稔弘  熊本大, 薬学部, 教授 (30037600)

キーワード葛花 / アルコール解毒 / トリテルペノイド配糖体 / Oleanane glucuronide / 脂質 / 尿素窒素 / 肝障害
研究概要

葛花は、古来よりアルコール解毒に用いられる民間薬として著名であるが著者は、本生薬の天然薬物としての有効利用開発を企図し、今回詳細な成分検索を行い、一連のトリテルペノイド配糖体の存在をはじめて明らかにすると共に、それらのアルコール代謝に関連する薬理試験において良好な結果を得た。
即ち本生薬のメタノールエキスをまずSephadex LH-20カラムにてフラダノイドとトリテルペノイド成分に二別した。後者は、マウスを用いてのアルコール試験における血清中の脂質(triglyceride)および尿素窒素の改善、並らびに高脂肪食による肝障害の改善に有効であることが判明した。そこでさらにトリテルペノイド配糖体の分離精裂を行い、三種のOleanane glucuronideを得、それらの構造をSoyasapogenol B α-L-rhamnopyranosyl-(1→2)-β-D-glucopyronosyl-(1→2)-glucuronopyronoside,sophoradiol α-L-rhamnopyranosyl-(1→2)-arabinopyronosyl-(1→2)-glucuronopyranosideおよびsophoradiol α-L-rhamnopyranosyl-(1→2)-galactopynanosyl-(1→2)-β-D-glucuronopynanosideであることを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Jun-ei KINJO: Chem.Pharm.Bull.

  • [文献書誌] Jun-ei KINJO: J.Chem.Soc,Chem.Commun.

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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