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1986 年度 実績報告書

L-プロリンを素材とする生理活性ピロリジジン誘導体の合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 61571019
研究機関京都薬科大学

研究代表者

池田 正澄  京薬大, 薬学部, 教授 (30028857)

研究分担者 石橋 弘行  京都薬科大学, 薬学部, 助教授 (70028869)
キーワードL-プロリノール / ピロリジジンアルカロイド / トラケランタミジン / ヘリオトリダン / プソイドヘリオトリダン / ラジカル環化反応 / ブチロラクタム
研究概要

1.炭素陽イオン中間体を経由するピロリジジン環の合成:L-プロリノールから合成した2-(1-プロペニル)ピロリジンのα-メチルスルフィニルアセトアミドを塩化メチレン中トリフルオロ酢酸無水物で処理すると、1-ビニルピロリジジン-3-オン誘導体が得られた。これから数行程を経て光学活性(-)-トラケランタミジンに導くことに成功した。
2.ラジカル環化反応:N-アリル-α-クロロ-α-(メチルチオ)アセトアミドを還流ベンゼン中、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)存在下、n-【Bu_3】SnHで処理すると、5員環ラクタムが高収率で得られることを見出した。本合成法は5員環ラクタムの一般合成法として有用である。次に本反応をピロリジジンアルカロイドの合成に応用した。
3.ラジカル環化反応を用いるピロリジジン環の合成:L-プロリノールから合成した2-ビニルピロリジンのα-クロロ-α-(メチルチオ)アセトアミドを同様にAIBN存在下n-【Bu_3】SnHで処理すると、1-メチルピロリジジン-3-オン誘導体が得られた。これから数行程を経て(±)-ヘリオトリダン及び(±)-プソイドヘリオトリダンに導くことに成功した。
4.炭素陰イオン中間体を経由するピロリジジン環の合成:L-プロリノールから合成したZ-ホルミルピロリジンのα-メチルチオアセトアミドをNaHで処理すると、異常アルドール成績体、8-ヒドロキシピロリジジン-3-オンを与えることを見出した。現在、この反応の反応機構及び適用範囲について検討中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 石橋弘行: J.Chem.Soc.,Chem.Commun.654-655 (1986)

  • [文献書誌] 石橋弘行: Chem.Lett.(1987)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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