研究概要 |
正確な動物の行動を観察するために、Dashiel型の迷路を基にした装置を考案した。これは、装置を暗い防音小室に置き、赤外線カメラからの映像を別室にてコンピューター解析する方法で従来のT字迷路と異なり袋小路はなく、所々にあるグリッド床からの電気刺激を回避しながら餌の置いてあるgoal boxへ一定した最短路を通って行くよう餌強化によりラットを学習させる迷路学習法である。学習できたラットを用いてscopolamine(Scop)の用量作用相関(0.1,0.3,1,3mg/kg,i.p.),Scop0.5(mg/kg,i.p.)による経時変化、およびphysostigmine(Phy)との拮抗作用並びにcycloheximide(CHX),0.5(mg/kg,S.C.)に対する効果を検討した。Scop1(mg/kg,i.p.)30分後に健忘変化では投与3時間移行回復を示した。Phy0.25(mg/kg,S.C.)をScop0.5(mg/kg,i.p.)と同時投与することによりScop健忘の改善傾向がみられた。この方法で学習獲得したラットの健忘モデルの作製のためMV-GABAの抗健忘作用は、500(mg/kg)および750(mg/kg)は、用量依存的健忘作用を示す。
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