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1988 年度 実績報告書

呼吸検査における非侵襲的手法としての音響学的検査の応用

研究課題

研究課題/領域番号 61571107
研究機関東京大学

研究代表者

久田 哲哉  東京大学, 医学部, 助手 (70202421)

研究分担者 毛利 昌史  三井記念病院呼吸器科, 部長 (70090503)
大野 眞理子  東京大学, 医学部, 医員
大橋 靖雄  東京大学, 医学部, 講師 (00134461)
キーワード気管音分析 / 咳嗽音分析 / 肺音分析
研究概要

強制呼出時気管音及び咳嗽音の肺音の分析を行い、臨床的有用性を検討した。
呼吸音及びflowを同時記録し、8kHz、12bitの条件でA/D変換を行った。デジタル化された呼吸音信号を、先ず定常-非定常分離フィルタにより定常成分(肺胞音)及び非定常成分(crackle)に分けた。さらに非定常成分の波形のなかで吸気時の定常成分のenvelopeの高さ以上の振幅を有ししかも信号幅が一定値以下であるインパルス及びこれに2msec以下の間隔で連なる後続波をまとめて1個のCrackleとして分離するとともに、カウントを同時におこなった。尚、後半のフィルタ処理は依然に報告したランクオーダフィルタ処理を帰納的なものに改変したものである。
吸気時肺音につき拡大波形を用いた視覚的方法を標準とした時の本法の有効度を評価したところ、感受性83-100%、陽性適中率71-83%であった。典型的fine crackleは小振幅、高調、多類であり主に吸気後期に出現し、coarse crackleは大振幅、低調、少数で吸気早期より出現するとされているが、多くの症例については音調及び出現のタイミングについて、これに一致する結果が得られた。
本方法によりcrackleを客観的かつ定量的に診断し得ることを確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 毛利昌史: Respiration. 54. 78-88 (1988)

  • [文献書誌] 大野眞理子: IEEE Transactions on biomedical engineering. 36. 286-91 (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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