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1986 年度 実績報告書

在宅入浴サービスが高齢身障者の生体に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 61571119
研究機関筑波大学

研究代表者

大貫 稔  筑大, 社会医学系, 教授 (30013866)

研究分担者 福屋 靖子  筑波大学, 社会医学系, 講師 (00133033)
土屋 滋  筑波大学, 社会医学系, 助教授 (10013963)
キーワード高齢身障者 / 在宅入浴サービス / 入浴安全基準
研究概要

〔目的〕高齢身障者の在宅入浴サービスに伴う生理的および生化学的生体反応,精神的影響,日常生活動作に及ぼす影響等を調査するとともに、入浴前後の環境諸条件の管理を含めて入浴サービスの安全基準作りを目的とした。
〔研究方法〕1.検査対象:以下のA,B2群の高齢者を対象とした。
A群:比較的健康な高齢者群,男6例(61,66,73,74,87,88歳)
B群:在宅身障老人群
a.土浦市管内:男3例(66,77,80歳),女3例(62,69,86歳)
b.日立市管内:男5例(71,74,78,82,89歳),女5例(76,83,85,86,89歳)
2.検査項目:A,B両群について、可能な限り以下の項目を測定した。(1)身体計測→入浴前後。(2)肺機能→入浴前,中,後。(3)血圧→入浴前,入浴中2〜3回,入浴後。(4)心電図→入浴前,後は12chで。又、入浴準備の時から入浴中および帰室までは、水中でも可能は端子を装着して、テレメーター心電計で持続的に測定。(5)血液生化学(含ホルモン)→入浴前後。(6)皮膚温→電子体温計で入浴前,中,後随時。(7)室温,湿度,湯温→持続的に。
〔研究成績〕1.湯温,室温,湿度:湯温は10分の入浴中にかなり低下、湿度の急上昇の例あり常時観察の要がある。2.皮膚温:湯から露出部で低下するが舌下温は不変。3.血圧:湯につかっているのみなら血圧はかなり低下するが、洗う動作で上昇する例あり。4.呼吸数,心拍数:入浴後にかえって増加する例あり要注意。5.心電図:入浴前すでに虚血性所見示す者でも悪化例はなかった。6.呼吸機能:有意の変化なし。7.血液生化学:肝機能,腎機能,電解質,脂質,血算等に変化はなかったが、ホルモンの中、コルチゾールは低下傾向を示してストレス解消を思わせる例が大部分であったが、A群B群共一部の例では上昇した者もあり、心拍,血圧の動揺例と考え合せ、入浴後20分間は要観察である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大貫稔: 日本リハビリテーション医学雑誌. 24. (1987)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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