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1986 年度 実績報告書

炎症等における白血球の供給に関与するステロイド依存性白血球産生増強因子

研究課題

研究課題/領域番号 61571125
研究機関岩手医科大学

研究代表者

稲田 捷也  岩手医大, 医学部, 講師 (80048446)

研究分担者 吉田 昌男  岩手医科大学, 医学部, 教授 (50048229)
キーワード造血因子 / 好中球 / 骨髄細胞 / 骨髄性白血病細胞 / 分化 / 糖質コルチコイド
研究概要

1)GDMP活性の指標としての簡便な方法の開発
GDMP;glucocorticoid-dependent myelopotentiatorはマウス骨髄細胞を用いて、コロニー刺激因子(CSF)によるコロニー形成系で、ハイドロコーチゾン(HCS)共存下で、顆粒球コロニー形成を増強する活性として捉えてきた。最近、骨髄性白血病細胞株【M_1】細胞の分化をHCS共存下で促進することが判った。そこで、【M_1】細胞を用いてGDMP活性の簡便な定量法を検討した。その結果、トリチウム・チミジンのとり込みでみた【M_1】細胞の増殖を、GDMPがHCSの共存下で定量的に抑制することがわかった。そして培養細胞数、培養日数等の至適量について基礎的検討を行った。現在、活性単位の表現方法を検討している。
2)GDMPの部分精製
P338【D_1】細胞のLPS刺激後の培養上清を、高速液体クロマト(FPLC)のゲル房過カラム(Superose 12)、さらに陰イオン交換カラム(Mono Q)で精製し、部分精製標品を大量に得た。これら精製段階で、コロニー形成法と、上記【M_1】細胞を用いた定量法を指標として活性を調べたところ、両活性とも同一画分にみい出した。現在、疎水性クロマトを用いて精製中で、今は特にその条件設定を検討している。
3)GDMPの標的細胞
これまで、骨髄細胞中のGDMPの標的細胞が、沈降速度5.1mm/hr付近にあることを、粗GDMP標品を用いて明らかにしたが、上記部分精製標品を用いて同様の実験を行なったところ、上記の結果を確認した。この画分を細胞凍結装置で凍結保存し、随時、融解し、使用し、作用機序の研究に用いることができるかを検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 稲田,捷也: 日本血液学雑誌. 49. 374 (1986)

  • [文献書誌] 稲田,捷也: 日本細菌学雑誌. 41. 818 (1986)

  • [文献書誌] Katsuya INADA: Proceedings of the 2nd China-Japan International Congress of Microbiology,Shanghai Symposium-1986. 147 (1986)

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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