素粒子物理学分野の論文情報データベースを使って、研究者、研究機関の活動量の定量的分析を行なった。分析の主な柱は、研究課題の変還=キーワードの変還、流行的なキーワードと個人の活動量の関系、世界の研究機関の活動量の三つに分けることができる。 1.キーワード分析8万個あるキーワードの中から、時間分布にピークの見られるものを取り出し、物理的には同じ範囲に属するものは一つにしたりして最終的に10グループのキーワードを選んで、その時間発展を三次元グラフにすると、流行の先端が尾根を形成していることが理解された。 2.流行している研究課題ー10キーワードーを含む論文を書いている研究者(日本のみ)の論文数とKey word、時間の三次元表示を行い、研究タイプを流行テーマとの関わりにおいて、テーマ一定型、テーマ独立型、テーマ依存型の3つのタイプに分けることが可能なことが理解された。 3.世界の研究機関の活動量を、被引用論文を指標にとって分析した結果、129研究機関が大きい研究機関として一定の水準を満足していることがわかった。この中には、日本の研究機関10コ含まれている。その中で、更に明僚な2つのグループに別れることがわかった。 これらの統計分析はSASを使って行なったが、各テーマについてのモデル計算や、研究者の活動量とライフサイクルとの関系がまだ、データーを入れただけなので是非続けて分析を行ないたいと考えている。
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