研究概要 |
本開発研究の目的は英語,独語,仏語各圏のスポーツ哲学に関する文献データベースの作成にある。この分野に於ける専門的データベースは世界的に見ても例が無いが、さらに加えて本データベース開発研究の特色は、第一にキーワードの作成,評価を従来の様にドキュメンタリストがするのでなく、各該当文献の専攻分野に所属する複数のスポーツ哲学者(出来れば10名以上の)によって為そうとするところにある。第2には、専門的な分野のデータベース故に文献数が限られていることから、ほぼ30年間以上に渡ってデータを蓄積することができ、そのことによって更に各文献の検索回数,利用度等の統計的把握,best key wordsの選択,およびkey wordsの評価等が、経年変化に応じて自動的に行われることにある。 このような目的を達成するために、本年度(3年計画の初年度)の課題として、1)データベースへの入力プログラムの開発,2)英語,独語,仏語各圏のスポーツ哲学関係文献の収集,整理,3)図書館情報大学汎用大型コンピュータHITAC M-260Hへの書誌データの入力等が設定された。このうち1)の入力プログラムの開発は基本的に終了し、目下入力作業が行われている。しかし、検索システムとの絡みでなお若干の修正が必要である。2)に関しては全体で約3000件の文献情報を収集し、現在整理作業が進行中である。3)このうち英語圏857,独語圏524,仏語圏174,計1557件の書誌データが大型コンピューターに入力済みである。 現在は、未入力文献の入力作業と1960年以前の文献及び1986年度の文献について収集と整理の作業が平行して行なわれている。
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