研究概要 |
本開発研究の目的は英語, ドイツ語, フランス語のスポーツ哲学文献に関する文献データベースを作成することである. その特色は, (1)キーワードの作成および評価が, ドキュメンタリストではなく, スポーツ哲学を専攻する研究者によって行なわれること, (2)文献の検索回数や利用度の統計的把握とベストキーワードの選択, キーワードの評価が経年変化に応じて自動的に行なわれること(キーワードポイントシステム)にある. 本年度の研究成果ならびに今後の展望は以下の通りである. 1)昭和62年度分の英語, ドイツ語, フランス語文献の収集と選択を終え, 書誌事項を作成しコンピュータに入力した. 2)これまで入力された文献の一部にキーワードが付与された. 3)前年度からの課題であった入力システムの修正を終え, 予備的な検索システムを開発した. 4)日本体育・スポーツ哲学会第8回大会において研究発表を行ない, キーワードポイントシステムについて多数の賛同を得た. 賛同者には協力者としてキーワードの付与を依頼した. 今年度は協力者の約1割がキーワードを付与したにすぎない. 協力者を量的に増加させることも含めて, 目下解決策を検討中である. 5)データベースをパーソナルコンピュータで稼働させる可能性について検討した. 言語別にファイルを管理すれば可能であることが判ったので, パイロットデータベースを作成した. 予め計画されていなかったことであるが, 今後この方向での開発研究も同時に行なっていく予定である.
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