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1988 年度 実績報告書

スポーツ・イノベーションの普及速度を決定する諸変数の検討

研究課題

研究課題/領域番号 61580101
研究機関大阪大学

研究代表者

山下 秋二  大阪大学, 健康体育部, 助教授 (70108786)

研究分担者 山形 修  大阪成蹊女子短期大学, 助教授 (30141550)
キーワードイノベーション伝播 / ゲートキーパー / ライフスタイル / 因子分析 / ソシオメトリー法 / 判別分析 / 水平的影響 / 垂直的影響
研究概要

本研究では、イノベーション伝播を媒介する個人をゲートキーパーと呼び、とくにライフスタイルといった観点からそうした人々の行動特性を見分け、かつ影響の流れを描き出すことを目的とした。
研究を進めるにあたっては、現代の典型的なスポーツ・イノベーションとして、エアロビクスなどに代表されるような新しいかたちのエクササイズを考えることとした。標本には、大阪市内の女子短大生546名を選び、質問票を測定用具に用いた。
ライフスタイルの測定項目は因子分析によって整理され、ゲートキーパーの抽出にはソシオメトリー法が適用された。推定されたライフスタイルの10因子を説明変数に使用しながら、ゲートキーパーである可能性の大小について判別分析が試みられた。さらに、ソシオメトリーの選択肢がどこに向けられているかを、相関図によって分析した。用いられた変数は、指名者と被指名者それぞれの因子得点である。
結果は次のように要約される。
1)ゲートキーパーは他の人に比べて、スポーツ・健康志向が強く、社交的であり、かつ個性化志向が強い。
2)スポーツ・健康志向という点では水平的影響がみられ、その程度が同じような人々同士の間にソシオメトリーの選択肢が結ばれる傾向がある。
3)社交性、個性化志向には垂直的影響が観察され、社交性の高い者から低い者へ、そして個性化志向の強い者から弱い者へと、イノベーションがトリックル・ダウンする可能性が伺える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山下秋二: 体育学研究. 33. 15-26 (1988)

  • [文献書誌] 山形修: 大阪体育学研究. 27. (1989)

  • [文献書誌] 山下秋二: 体育学研究. 34. (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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