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1988 年度 実績報告書

陸上競技用電子音式スタート装置の開発について

研究課題

研究課題/領域番号 61580119
研究機関明星大学

研究代表者

志方 泰  明星大学, 理工学部, 教授 (20062276)

研究分担者 横倉 三郎  明星大学, 理工学部, 副手 (90366914)
野崎 忠信  明星大学, 人文学部, 教授 (70062297)
キーワード陸上競技 / 電子音 / スタート装置
研究概要

トラック競技のスタータはいまだに火薬を使用した機械式の装置を使用している為に種々の問題が生じていた。我々は、トラック競技のスタートからゴール迄の総合的な計測システムを開発することをテーマとして最初に手掛けた装置が選手へのスタートの合図を行なう電子音式スタート装置である。この装置は、従来の装置でおきる様々な問題を電子音を利用した事により解消した。また、この装置は幾つかの陸上競技大会等に実用されスタートに全く支障ない結果が得られた。しかし、周囲が解放された競技場では周囲からの反響が少なく観衆にはともするとスタート音が小さくなり聴感上迫力を欠いた音になった。そこで、この欠点を解消する為に昭和61年度に観衆用のスピーカシステムを試作し実験を行なった所観衆へのスタート音は大きくなったがシステム全体が大型化してしまい取り扱い上不便になってしまった。そこで、この不便さを解消する為に昭和62年度にはホーンスピーカの必要最低周波数でのホーン南部の音響インピーダンスがほぼ0となる位置から先にセパレータを取り付け指向特性の改善されたスピーカシステムを考案し試作した。本年度はこの試作したスピーカシステムの測定及び実験を行なった。測定結果は指向特性がほぼ無指向性となった。周波数特性は、余り良くないが音質を問題としないので実用上十分である。また、このスピーカシステムを使用した電子音式スタート装置の実験結果は、どの方向からでもスタート音が良く聞こえるようになり競技場の構造に影響なく使用する事が可能であると思われる。さらに、共同研究者でもある本学体育学科野崎忠信教授(日本陸上競技連盟審判委員会委員)の評でも十分実用になるとの解答が得られたので平成元年電気学会全国大会にて発表する。今後は、スピーカシステムを更に小型化し現在考案中である不正出発発見装置等と連動した総合的なシステムとする所存である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 志方泰: 明星大学研究起用(理工学部). 25. 121-133 (1989)

  • [文献書誌] 野崎忠信: 明星大学研究起用(人文学部). 24. 83-92 (1988)

  • [文献書誌] 志方泰: 明星大学研究起用(理工学部). 22. 59-68 (1986)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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