研究概要 |
古来より中国大陸の影響を強く受けて発達し、浸透してきたわが国の漢方医学の「養生思想」も近代に至り西欧医学による「衛生思想」へと変革移行されてきた。これらの歴史的流れを体育史をふまえながら医史学との接点(健康観・身体観)を求めようとするものである。 本年度は、わが国における医学古書・資料等を全国医・歯科系大学図書館に対し「添付資料1-1」の「アンケート」を依頼し(依頼先;添付資料1-2)先に調査済みの三大学(京都大学医学部図書館,金沢大学医学部図書館,金沢医科大学図書館)国立国会図書館,石川県立図書館,金沢市立図書館及び個人所有(「醫學古書目録」;日本医学文化保存会による)の所蔵状況を把握した。集計結果さ「添付資料1-3,1-4」の通りであるが、当然のことながら歴史の古い大学ほど多く所蔵し「○○文庫」等として「貴重本」の取扱いがなされている(京都大学;「富士川本」慶応大学;「富士川文庫〈石黒文庫〉」、順天堂大学;「山崎文庫」 鹿児島大学;「玉里文庫」「松本文庫」 東京大学「総合図書館古医学書目録」 金沢大学;「古醫書目録」 金沢市立図書館;「蒼龍館文庫〈加越能文庫〉」) 現在複写可能な書籍及び資料について一部複写製本し、また依頼中である。今後の問題としては更にリストを完備し所期の研究目的を達成したい。 なお本研究の一環としての論文及び学会口頭発表について別刷を添付し、記録した。
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