研究課題/領域番号 |
61580241
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
鈴木 康司 山形大, 教育学部, 教授 (90110668)
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研究分担者 |
鈴木 隆 山形大学, 教育学部, 講師 (70134145)
津留 俊介 山形大学, 教育学部, 助教授 (40111330)
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キーワード | 動的自然認識 / 自然史 / 古環境復元 / 雪・霜結晶観察法 / 光合成産物移動の検証実験法 |
研究概要 |
1 研究目的;理科教育の充実と教育目標を達成するためには、自然現象を動的に理解し、認識する能力・態度の育成が重要であり、自然を取り扱う場合の視点を明確にし、科学的に操作することができなければならないと考え、内容と教育方法の開発を試みた。本年度の研究内容と研究結果は次の通り。 2 研究内容と研究結果;(1)第四紀自然史研究に関連して、野外調査および室内における分析実験(鉱物分析)を実施し、1959年以来の研究資料に加えて映像教材化と指導資料作成を実施した。研究地域は主として最上川沿岸。 (2)古環境の復元操作の過程、すなわち推論・仮説設定・実証等の科学の方法体得のための基礎的資料の作成を行った。取材場所は南関東地域とくに八王子市周辺を中心にし、大学理科教育法教材を完成することができた。主題は「古東京湾の変遷史の考察」という形で、全体を取りまとめた。 (3)地域性に根ざした理科教育法の研究の一つとして、雪・霜等の結晶形態の観察法を取り上げた。氷雪地域の冬期間の自然観察教材として、その効果をねらったものであるが、簡易な実験法であり適切な材料であることが確認されたので、次年度から一般授業に活用する予定である。 (4)植物の光合成・糖類の形成過程の追及・検出法に関する研究を推進しつゝあるが、本年度においては、簡易検出法の開発・光合成産物の移動検証実験をめぐる一連の実験系についてまとめることができた。 以上主要な内容と現在までの成果の概要について記したが、次年度(昭和62年度)以降の学生指導において、さらに強化・充実をはかる計画である。
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