研究分担者 |
祝原 進一 早稲田大学系属, 早稲田実業, 教諭
石垣 春夫 早稲田大学, 教育学部, 教授 (60063492)
和田 淳蔵 早稲田大学, 教育学部, 教授 (50063342)
山下 元 早稲田大学, 政経学部, 教授 (40112990)
洲之内 治男 早稲田大学, 理工学部, 教授 (80063238)
SHIN-ICHI IWAHARA WASEDA, HTSUGYOU High School. Teacher
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研究概要 |
この研究は, 早稲田大学寺田研究室において設計開発したマルティメディア教育システムすなわちTHEシステムについてのものである. THEシステムのハードウェアは, SWSDプロセッサ(パイオニア社)の開発によりその機能が大幅に増大した. 今回はその機能を十分に活かすためのコースウェア作成が課題であった. このコースウェア作成のための研究が以下の通り行なわれ, それについての分析も行った. 1.早稲田大学本庄高等学院において, チュートリアル型のコースウェア教材をパソコン上で作成しモニター実験を行い, ハードウェアおよび時間的な制約という課題があったものの, 視覚からの納得で理解を助けるのに大きな効果があるとの結果が出ている. 2.新しいカリキュラムの方向を考えつつ, それに準じた内容をTHEシステムに載せる場合のコースウェアを作成し, コンピュータ(PC-9801VX)で制御できるようにした. 3.研究分担者のひとりである洲之内が富士通のパソコンを用いてエキスパートシステムの研究を行っている. 直接は結び付かないもののTHEシステムを今後よりインテリにしていくためには不可欠な研究である. モニターに対してSS分析法によって意識調査を分析するとともに, 自己分析も加え, システム特にコースウェアの評価を行った. その結果, マルティメディアCAIが数学教育において, 多くの反省点があるもののかなりの効果があると出ている. これらの反省点を手直していくとともに, これらの研究をまとめよりよいマルティメディアCAIコースウェアの開発, つまりTHEシステムの作成が, 数学教育における課題である"多様化対応"に一歩でも近づけると考える.
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