研究課題
試験研究
本開発研究において、(1)心理学研究論文の文献情報の管理・検索システムの開発、(2)学会誌(戦前・戦後)及び大学の紀要・研究報告に掲載された論文により検索項目をもつ心理学研究文献データベースの構築、(3)文献検索のための索引語システム-心理学用語シソーウスの作成、(4)文献情報の流通に感ず調査研究、(5)文献データベースの利用方法の検討により、心理学研究文献情報の流通と処理に関する問題を明確にし、その解決をはかった。1.FACOM-MI40とFAIRSにより、心理学文献情報処理システムを構築した。2.このシステムにより、戦前・戦後の心理学会誌の論文による文献データベースを構築し、約1万3千件の文献がデータベース化され、利用可能な状態に至った。入力データの一部は、『我が国における第二次世界大戦前の心理学関係研究文献目録』、『心理学関係研究文献資料集(3)-1984年〜1986年-』などとして印 刷配布した。3.大学の紀要・研究報告の論文3,611件をデータベース化した。その一部を 『大学紀要心理学関係研究文献目録』 として印刷配布した。4.索引語システムを構築し、それにより索引語シソーラス(1)(2)を作成した。これらにより索引語システムが文献情報の検索機能を果すことを確めた。5.国内文献情報の検索に関する調査をおこない、大学所属研究者に国内文献データベースの必要性と利用要求がきわめて高いという結果を得た。6.利用状況については、利用情報とアクセス手段に問題がみられた。7.フロッピーディスクによる文献データベースの利用要求に応して、試行的流通をおこなった。検索システムの簡易操作マニュアルを作成した。8.文献データベースの作成を継続する場合の問題点を指摘した。
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