研究課題/領域番号 |
61830001
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
松田 芳郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (30002976)
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研究分担者 |
周防 節雄 関西大学, 経済学部, 助教授 (90162841)
寺崎 康博 長崎大学, 教養部, 助教授 (90136622)
浅野 長一郎 九州大学, 理学部, 教授 (30037288)
佐藤 正広 一橋大学, 経済研究所, 助教授 (80178772)
前田 昇三 甲子園大学, 経営情報学部, 助教授 (80027573)
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キーワード | ロンジチュージナル・データ / 歴史統計の復元調査 / 明治中・後期の会社工場統計 / 規模分布解析用プログラム・パッケージ / NISAN |
研究概要 |
歴史統計の分野での個別情報の集積による復元調査技法の開発と個別情報を結合することによって、異時点間の同一個体の情報を結びつけたロンジチュージナル・ダータのデータベースを編成する技法の開発が本研究の主要課題である。 データベースとしては、工場について、明治35年職工規模10人以上、明治42年職工規模5人以上、大正9年職工規模10人以上の個別工場情報(「工場通覧」)、会社について、明治41年と大正9年(「社会通覧」)の個別会社情報を入力編成した。これ等を相互に結びつけて、会社所有工場と非会社所有工場についてロンジチュージナル・データベースを編成した。これによって、明治中・後期の工場調査の補捉もれについて新しいデータを得ることが出来た。また会社所有工場という新しい分類基準により新規統計を作成することができた。 明治42年の工場統計調査の集計表は、個体情報の秘匿を行っていないので、複数の二元集計表から個体情報の明らかに出来るものを、上記名簿データと照合し復元し、新たな統計表を編成した。 ロンジチュージナルデータ編成の基本的技法は、計算機によるマイクロ・データ・マッチングであり、その際個有名詞の漢字文字列がどのように個体識別子として有効であるかの機能分析を行った。また現在個別企業の工場の完全同定の行われた製造業事業所の5ケ年分のX県のデータを用いて、統計的照合技法によって、どこ迄完全照合が可能であるかのシミュレーションを行った。 このような会社・工場の規模分布を分析するために規模分布分析用プログラム・パッケージであるSDAPPの拡張と、ミクロ・データ分析用プログラム・パッケージであるNISANの拡張とを実施した。
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