研究課題
試験研究
神戸大学・経済経営研究所附属経営分析文献センターにおいては、公開利用を目的とし、日本の多国籍企業海外事業活動に関する情報を内容とする「多国籍企業データベース」の構築を実施している。本研究はこの多国籍企業データベースのためのデータベース管理システムの開発を目的として実施されたものである。このデータベース管理システムは、上記研究所に設置されている、HITAC-M260DとMicrio VAX-IIを利用して開発した。当該データベース管理システムは、データ入力システムとは別個の設備を使用して作成した。これは、利用者の予期しない使用方法によって入力データが破壊される恐れがあり、これに対する防護措置として採られたものである。入力システムとしては、HITAC-M260D上でシンコム社製のTISを用いて作成しユーザー向けのシステムに付いては、Micro VAX-IIで同じシンコム社製のULTRAを用いて作成した。なお、データ入力システムとユーザー利用システムは何れも同じファイル構造としている。データベース管理システムは、通常は、分析ツールを含めて構築されるものであるが、「多国籍企業データベース」においてはユーザーの分析目的が非常に多岐にわたることが予想されるために、すべての目的に適合する分析ツールをシステムを含めることは不可能であり、一部の汎用性のある分析ツールのみを含めている。「多国籍企業データベース」においては、データのダウンロードだけでなく分析プログラムをも併せてダウンロードできるようにシステムが作成されており、ユーザーの利便が配慮されている。
すべて その他
すべて 文献書誌 (11件)