研究課題/領域番号 |
61840024
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
千葉 喜彦 山口大, 理学部, 教授 (30004310)
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研究分担者 |
田中舘 明博 北里大学, 医学部, 技術係長 (20265747)
富岡 憲治 山口大学, 理学部, 助手 (30136163)
長谷川 健治 北里大学, 医学部, 助手 (80050558)
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キーワード | 概日リズム / 生物時系列 / 低周波生物時系列 / 電算化 / データ処理 / 時系列統計解析 |
研究概要 |
第一回目の打ち合せ会(昭和61年6月6日、山口大学)で、開発に当っての基本方針を以下の通り確認した。即ち1.出来るだけ多くの生物種に適用出来るよう"汎用性"の高いものにする。2.概日リズム研究の初心者にも簡単に操作できるよう"使い易さ"に工夫する。視覚的に実験の進行状況を監視できることが望ましい、及び3."安価"に出来ること、である。又現在山口大学及び北里大学で使用しているシステムを上記基本方針にそって詳細に検討したうえで、最終的に開発するシステムの概要を決定することにした。第二回目の打ち合せ会(昭和61年6月27日、北里大学)では、特に"汎用性"について検討し、現段階では、この種の研究に携わる全ての研究者の要求を一つのシステムで満すことは不可能なので、研究者が研究目的に合わせて選択出来るように、現在山口大学で使用中のシステムを基にしたもの(システム-1)及び北里大学で使用中のシステムを基にしたもの(システム-2)を別々に試作することにした。その上で、この研究分野では大規模な実験設備を持っている研究室の見学(北海道大学医学部第一生理学教室、同理学部動物学教室)、資料収集(生理学研究所東研究室、名古屋大学農学部海老原研究室)及び討論(ハーバード大学生物学研究所、Carl Johnson博士)等を行って、これ等のシステムの汎用性についての検討を行った。その結果上記システム-1,-2のいずれかの選択によって、この種の研究に従事する研究者の要求に十分応える事が出来る目度が付いたので、具体的なシステムの設計、組立作業に入った。目下、システム-2についての電気信号の計数やデータの貯蔵、実験の監視と制御、及び外部パーソナルコンピュータへデータを転送するためのインターフェイシングシステムの作成ならびに低周波時系列の解析用各種ソフトウェアーの開発中である。
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