研究課題
(1)現有の電気加熱式低圧損形流動層実験装置(前面面積0.16×0.16【m^2】)を改造し、分散板形状や伝熱管の配列が伝熱性能や圧力損失特性に及ぼす影響を計測した。その結果、空気速度を多様に変えた大規模な実験を行うことができ、実用のヒートポンプ用凝縮器設計のためのデータを得ることができた。。特に多段管群を内蔵する流動層装置では、段数を3列以上に増しても伝熱性能はさほど向上せず、さらに粒径が500μm以上では伝熱促進郊果はあまりないことを明らかにした。以上の結果から、ヒートポンプ用凝縮器としては、300μm径のガラス粒子と二段管群が適当と判断した。また流動層の圧損は送風動力に大きな影響を与えるので、圧損の低下と熱伝達の向上を計るため、管ピッチや分散板形伏などの最適化を行った。(2)上記の基礎実験で得られた結果をもとに、ヒートポンプサイクルに適合した流動層凝縮器プロトタイプ(前面面積0.6×1.2【m^2】)を設計・試作して、各種熱負荷時のヒートポンプ特性と凝縮器性能の評価を行い、電気加熱実験とほぼ同等の性能が達成されることを確認した。(3)上記(2)の結課に基づいて流動層凝縮器(前面面積1.1×1.6【m^2】)を製作し、それを実動中のヒートポンプに取付けて次年度予定の実地耐久試験の準備を行っている。
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