研究課題/領域番号 |
61850043
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
斎藤 之男 東京電機大, 理工学部, 教授 (50057238)
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研究分担者 |
矢谷 令子 国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院, 作業療法科, 主任
高浜 逸郎 熊本工業大学, 機械工学科, 助教授 (50040415)
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キーワード | 電動式肩義手 / 機能的義足 / マイクロコンピュータ制御による義手 / 両側両足切断に対する技術支援 / 福祉機器 |
研究概要 |
本研究は両側離断で、しかも両足切断の障害者を対象に電動式肩義手と、機能的義足により日常生活の支援と歩行支援を行うことを目的としたものである。61年度では義手・義足の試作に主として進められた。 (1)電動式肩義手の開発について;被験者の躯幹モデルの採寸を行ない、肩に3自由度、肘の屈伸、前腕の回内外、手部は、作業目的に合わせたワンタッチで交換のできるフック型ハンドと装飾性の有するハンドを試作した。被験者への装着テストまで行ない、タッチスイッチによる操作性の改善を進めている。この電動式肩義手は日常生活動作に対し進めたものであり、全ての動作は、予じめデータベースとして用意された基本動作を元に被験者により組立てられていく。また、それとは別に固定シーケンス動作を用意する予定でいる。これらの制御は全てマイクロコンピュータ制御である。 日常生活用電動式肩義手をふまえ、歩行用電動式肩義手の設計を行なった歩行用義手は、肩に1自由度(前方挙上)、肘の屈伸、手首の屈伸の3自由度を動力化し、肩の旋回動作、側方動作、前腕の回内外は設定し固定して使用することゝした。現在組立中である。 (2)機能的義足;被験者の断端部形状の第一次陽性モデル製作を行ない、義足の設計・試作を完了した。特に材料の検討を含め、歩行訓練前の歩行訓練として足部義足のみで始め62年度では膝部足部義足に拡張できる方法である。 (3)ADL訓練に先だち被験者の運動機能及び独立動作の現状評価を行なった。義手装着における訓練計画を立てると共に実施準備中である。 (4)その他の61年度計画以外として被験者は両側両脚離断の為、歩行訓練用移動機を開発試作した。
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